クリエイティブな働き方を支える6つの指針
何考えているかよく分からないと言われがちなので、経営者として、技術責任者として大切にしていること書いてみた。
『エンジニアとデザイナーが働きたい会社』にすることは僕の仕事の1つである。
もやもや考えてみて、あらためてエンジニアではなく、技術を大切にする文化を創りたい。リスペクトされるべき対象はエンジニアではなく技術である。エンジニアが自由で働きやすい環境を作ることとはちょっと違い、ユーザのために技術を活かすのがあたりまえの組織風土を創ることが僕のミッションだと思っている。
エンジニアとデザイナーをまとめて『クリエイティブ』と称してます。プロダクトを創るという意味では、カスタマーサポートやセールス、マーケティング、経営管理などひっくるめて一つのチームなので、エンジニアとデザイナー以外を非クリエイティブであるとは思っていないです。
エンジニアとデザイナーに向けて『クリエイティブ』だからこそ担える役割とは何だろうか?というお話をした内容になります。
クリエイティブとは『枠を越えた働き方』
エンジニアはクリエイティブな仕事だ。決められた仕様通りにコードを書くのは単なる作業だ。私が本当にやるべき仕事は、ユーザーの悩みをどうやったら『仕組み』で解決できるか思考し、それを創り上げること。
エンジニアという枠を越えよう。
あなたの隣には優れたデザイナーが、
あなたの向かいには優れたマーケターが、
手触り感のあるプロダクトを創る良いチームがある。
技術力は高くて当たり前、その上でチームとして最高のプロダクトを生み出すことを大事にしよう。
何よりもユーザーが喜ぶコードを書こう。
素晴らしいプロダクトを “作る” だけでなく、“届ける” ことがエンジニアの仕事だ。
アジャイルでも、スクラムでもない。
ただ、今日書いたコードを今日デプロイできる仕組みがある。
エンジニアとデザイナーが働きたいと思うチームに
一年前は僕一人しかエンジニアが居なかったのに、気がついたらエンジニアが7名、デザイナーが3名のチームになりました。気がついたらと言いつつも、事業計画に沿ってチーム作りを進めていますが・・・
そんなチームに向けて、僕が思うクリエイティブな人に期待されること6つにまとめて共有しました。
- クリエイティブ(エンジニアとデザイナー)に共通して求められる振る舞い
- デザイナーに期待されること
- エンジニアに期待されること
大切にした6つの指針
クリエイティブなチームに求められる振る舞いは、本質を見極め、あるべき姿に向けて改善し続けること。そのためには、自身の専門知識をプロダクトの優位性や事業の成功と結びつけて考え、ユーザのために猛烈に努力すること。自戒も含めてプロフェッショナルなチームでありたいと思います。
クリエイティブに共通して求められる振る舞い
誰にも負けない分野での業績貢献
- 自分の強みをビジョン、ミッションに活かせているか?
- 自分だからこそ実現できたであろう成果を出せているか?
シンプルに創る
- ユーザの心理を理解し、芯を食ったプロダクトになっているか?
- サービス全体を把握し、UI や機能をシンプルな形にまとめられているか?
デザイナーに期待されること
ユーザの感動と驚きのコントロール
- UX (ユーザが感動するポイント、驚くポイント) を定義できているか?
- 『関心を持ってもらう』『使ってもらう』『楽しみ続けてもらう』UI (仕組み) を創れているか?
半歩先を行く新しいデザインコンセプトの提案
- 新しいコンセプト (UI/UX) を誰よりも速く市場に打ち出せているか?
- データに基づいた新しいコンセプトの磨き込み(改善)ができているか?
エンジニアに期待されること
開発全体のスピード改善
- わかりやすく簡潔なコードを書けているか?
- コードの拡張性は意識できているか?
- 効果的なテストを書けているか?
- リファクタリングしながらコードを書いているか?
社内外のエンジニアへの貢献
- 開発をより良くするため、てこ作用の大きな仕組みを導入できているか?
- コードレビューなど適切な技術指導を行えているか?
- 講演、執筆などを通して、自社および自分自身の技術をシェアしているか?
終わりに
純粋に技術を追求するのは楽しい。だけど、技術に没頭するあまりユーザが置き去りになっては困る。「我々は何のために頑張っているのだろうか?」と立ち返るときにこの6つの指針が役に立つと嬉しい。