公平なデータ分析には「斜にかまえる」もう一人の自分が必要

面白い実験で、すぐに真似できそうな話。

斜にかまえる、かまえないを1分ごとに切り替えるとどうなるか :: デイリーポータルZ

①何かモノなどを目の前に置く
②それに対し、1分間は斜にかまえ、もう1分間は斜にかまえずに感想を言う。これだけだ。

ちなみに「斜にかまえる」を辞書で調べると、「物事に正対しないで、皮肉やからかいなどの目で見ること」とある。

わかりやすく言えば、1分間は皮肉めいた目で見て、1分間は素直に感想を言ったり肯定してみたりする実験である。

いろんな角度でモノを観察することで認知バイアスを減らせそう。似たような思考でデータ分析の時に肯定と否定のデータを両面から探るのはよくやっている。

データ分析の認知バイアスを減らす

自分がやった仕事の結果や自分自身が何か提案する時は図らずとも「肯定的なデータ」を探してしまう。自分の仕事は何かの成果が出ていると思いたい。まさか自分の努力がムダだったとは思いたく無いので良い結果を探してしまう。何かを提案する時もついつい自分の意見を通したくて正しいことを示すデータを寄せ集めてしまう。

自分の感情で事実が曲がらないようにするために、否定的なデータを意識的に探すのが大事。

検証順序

  1. 自分にとって都合の良い結論を立てる
  2. 「結論」を裏付けるポジティブなデータを集める
  3. 「結論」を否定する最も不都合なデータを探す
  4. 3が見つかったら1の結論を調整して繰り返す

「結論」を否定する反証データが見つからなければ正しいと納得できる。公平なデータ分析には「斜にかまえる」もう一人の自分が必要では無いかと思っている。

本来、仮説検証や仕事の成果は事前に指標を決めるモノであるが、うっかり事前設定を忘れた場合は上記のやり方でデータを見るようにしている。