リーン思考によるエンジニアキャリア
「あなたの持っている技術は ”今の組織” というマーケットにFit してますか?」
エンジニアは「手に職」があって良いね。と言われた事から発生した、最近のもやもやを書いておく。
要約
- リーンの哲学 (Lean Startup) をキャリアプランに使ってみよう
- エンジニアにおける「2つのキャリアパス」と「成長するマインドセット」
- IT 産業で渇望されるスキルを学び続ける覚悟が大事だと思った
ちなみに、「今日から●●しよう!」「エンジニアは目指すキャリアは●●だ」的な話ではない。特に持論がある訳ではなく、「●●かもね」という程度のお話です。
エンジニアというプロダクトをリーン思考で創る
「エンジニア」というなんだか分からない黒魔術使う系の人を「リーン」に生み出せないかな、と思った。
リーンの哲学 (Lean Startup) とは?
リーンは「贅肉の無い」という意味で、転じて、必要以上のコストをかけないことを表す思想です。スタートアップにおける「リーン」とは、最初から完成したプロダクト(サービス)を創り上げることより、思いついたアイデアがマーケットにフィットするかどうかの検証を優先する考え方であり、ビジネスアイデアの仮説と検証を繰り返すことで、いち早くマーケットにフィットするプロダクトを生み出す、ビジネス(事業)立ち上げの手法を指す。
リーン思考によるエンジニアキャリアとは?
リーンスタートアップで語られる言葉で、
プロダクト → エンジニア
マーケット → チーム(組織)
ビジネス → キャリア
という置き換えをして、もやもや考えたお話。
エンジニアにおける2つのキャリアパス
人とお会いして話したり、ネットの記事を読んでいるとエンジニアのキャリアには大きな方向性が2つありそう。引用元を考慮すると、「エンジニア」というより「Web エンジニア」の方が正しいかも。
コンピュータをより深く知ることを優先し、品質を高めていく職人タイプ
人をより深く知ることを優先し、サービスに反映するプロダクトマネジャータイプ
引用: 「プロダクトマネジャー」と「職人的開発者」という2つのキャリアパス
サービスにどのような技術が必要かを考える「サービス指向型」エンジニア
とことん技術を突き詰める「技術志向型」エンジニア
引用: CTOは採用にフルコミットしろ−−nanapi和田氏が語る「CTOに必要な役割とエンジニアの組織づくり」
「サービス志向型」のマインドセット
スキルの幅と深さやフロントエンドかバックエンドか細かい話は抜きにして、「個人的な」サービス志向型エンジニアのイメージはこんな感じ。
グロースハッカー = エンジニア + マーケター
フルスタックエンジニア = エンジニア (+ デザイン?)
プロダクトマネージャー = エンジニア + マーケター + プランナー
「プロダクトをより良くする」ことに注力し、必要があれば「エンジニア」という枠を飛び越えて「経営(マネージメント)」に近づく感じだと思った。
「技術志向型」のマインドセット
肩書きとしては「アーキテクト」とか呼ばれそう、という自分の中の勝手なイメージ。言葉が思いつかなかったので、参考記事からピックアップしてみる。
この業界では、「Javaエンジニア」や「iOSエンジニア」などと、言語や対応OSで自分を定義するプログラマーが数多くいます。が、これは悪しき慣習以外の何物でもない。
「何かを学ぶのが得意な人」というのは、変わりゆくIT産業の中で、常にスキルや知識をバージョンアップし続けながら仕事をしています。この素養を持っているプログラマーこそが、「良いプログラマー」なのだと思います。
引用: 開発トレンドは「スマホの外」へ。それでもプログラマーのやることは1つ
「〇〇エンジニア」と、自らを規定してしまうのは危険です。“著名Rubyist”なんて紹介をされる人間が言うことではないですが(笑)技術は必ず移り変わります。その前提をきちんと認識した上でエンジニアとして成長していく事が大事だと思います。
引用: 現役エンジニアに贈る、これからの生存戦略|大場光一郎氏のキャリア論@エンジニア転職MTG
Product-Market-Fit という考え方に似ているなーと思った。マーケットの置き方は自分次第だけど、「チーム」「会社」「IT 産業」など徐々に広げて行くのも良いかも。時には、積み上げて来たスキルを捨てて「初心者」に戻り新しいスキルや知識を学ぶことも考えねばと思った。
今日のもやもや総括
「サービス志向型」と「技術志向型」(もしくは「プロダクトマネジャー」と「職人的開発者」)のどちらであっても、IT 産業というマーケットにFit する技術(スキル)を持ち続けるマインドセットが必要。今持っている技術がどのマーケットで活かせるか、よりも今のマーケットで必要なスキルを学び続ける覚悟が大事だと思った。自分なりの「何かを学ぶ」型を身につけないと。。
あなたの技術は “IT 産業” というマーケットにFit してますか?
もしかしたら、「エンジニア」で居られなくなるかも。